・転職回数は採用に影響しやすい
最近、採用側が履歴書を見て気にする点として、「転職回数」が挙げられます。
転職回数が多いということは、ひとつの仕事に就いていた期間が短いということ。
短期間ですぐに仕事を辞めてしまっているというイメージを持たれると、自社で働いていてもすぐまた辞めてしまうのでは、と連想してしまい、採用のネックとなりやすいです。
この問題は複雑で、実際に働いてみてから、雇用側のシステムが整っていないために仕事を続けることができなかった、という企業側の問題である場合も少なくありません。
よくあるのが、募集内容と実際に働く仕事が違っていた、というケースです。
例えば、化粧品メーカーで働くことになり、商品開発部署に配属されるということで入社したはずなのに、販売員の欠員が続いているのでまずは販売の応援から、と販売部門に配属されてしまい、1年間そのまま配置換えがなかったために、その旨を話し合って退職した、という人がいます。
こうしたことが運悪く続いてしまい、ひとつの会社で長く働くことができなかった、という人も多いのですが、あまり企業側を悪くいうような表現をすると、それはそれで採用側に悪いイメージを与えてしまうことになりかねません。
表現方法には注意が必要です。
・しっかり働いていたことを前面にアピールする
転職回数が多い理由については、基本的に正直に説明するべきです。
ただ、企業側が悪い、という言い方をするのではなく、面接時と入社後の状況が変わってしまい、残念ながら希望の部署で働くことができなくなってしまった。
1年間別の部署で働きながら待っていたが、希望の仕事に就ける見通しが立たず退職したけれど、御社では○○の仕事を真剣に取り組みたいと思っている。
という流れで説明するとよいと思います。
短期間でも、在籍している間に何らかの表彰を受けた経験があれば、そちらも採用側へのアピールにつながりますので、ぜひ伝えるとよいでしょう。
いけないのは、マイナスなことだからといって気まずそうな顔をしてしまうことです。
自分に非があるような顔をしてしまうと、退職理由が自分にあるように取られてしまいますので、感情的にならないよう、冷静に説明してください。
数ヶ月などあまりに短い期間は問題ですが、最近はより条件のよい企業で働きたいと転職する人は多いです。
転職自体が珍しいことではなくなってきたので、自信がなさそうな顔をする必要はありません。
「正社員ならなんでもいい」というような考えで就職先を選んでしまうと、またその仕事もすぐに辞めてしまう、ということもありえます。
次の職場では長く安定して働くことができるように、応募する企業をしっかり調べて、こなら大丈夫だと思える企業に就職することも大事です。