・退職しやすい理由とそうでない理由
退職をするにあたり、その人によってその理由は実にさまざまだと思います。
できるだけ会社とギクシャクすることなく、後腐れない退職をできることが望ましいのですが、理由によってはそうもいかないのが現状のようです。
退職しやすい理由としては、個人的な理由が挙げられます。
結婚することになり、現状だと家庭と仕事の両立が厳しいという理由であれば、後ろめたさなく退職することができますね。
出産も同様です。
そのほか、祖父母や両親の介護が必要になったり、家族ぐるみで遠方に引っ越すことになったなど、仕事自体を続けられなくなったということであれば、会社側も理解をしてくれて、スムーズな退職ができると思います。
では逆に、退職しにくい理由とは一体なんでしょうか。
いろいろな理由がありますが、会社側に原因がある場合は、円滑な退社が難しいケースが多いようです。
残業が多い、人間関係に疲れた、仕事の内容に満足できないなど、会社に何らかの不満を持っていることを伝えなければならない退職理由は、自分にも会社にもしこりを残しやすいかもしれません。
・円満退職に向けての退職申告
仕事が原因で退職をしたいけれど、できるだけ波風を立てずに退職したいというときはどうすればよいでしょうか。
確実にいえるのは、たとえ会社側に原因があったとしても、それを責めるような言い回しをしないことです。
自分は会社に不満があって退職したいけれど、ほかの人は今の環境に満足して働いているかもしれません。
状況に違いはあれど、頑張って働いている人にはその退職理由が理解できないこともありますし、頑張って働いている会社や仕事を否定されるのは不愉快なもの。
今の会社にたくさんお世話になり、勉強になったことが多いという感謝の気持ちを伝えた上で、違う環境に身を置きたいという意志をはっきり伝えることがベストです。
また、退職においてトラブルが発生することを避けるためにも、退職の意志を伝える際には、一番最初に直属の上司に伝えるようにしてください。
周りの社員などにいうと、そこから間違った内容で直属の上司に届いてしまい、不要なトラブルを招いてしまうことがあります。
仕事に対する相談も話す人を選び、できるだけ周りに広がらないよう注意しましょう。
そして退職の意志を伝える際には、円満退職を望むからといって嘘の理由を言わないことが大切です。
転職が理由で退職をするのに、親の介護などと嘘をついてしまうと、後から発覚して気まずくなってしまうことがあります。
意外と退職後の進路は前職の人に伝わっていることは多いので、言い回しには気をつける必要がありますが、本当の理由をきちんと説明した上で退職の意志を伝えるようにしてください。